パンク修理 -乗用車- タイヤサイズ:225/45R17
タイヤのトレッド面に異物(釘)が刺さっています。
こんな時はみなさまはどうされますか?
多くのドライバー様はガソリンスタンド(GS)で修理をされてます。
ここではタイヤ専業店ならではの修理を御紹介します。
左はお客様がご来店され車両から、タイヤを外した状態で釘を確認した画像です。
ご来店時の空気圧は90KPAでした。(正常は240KPA)
GSスタンドなどでは刺さっている釘を抜き、釘穴に下のゴムのような修理材を入れ穴を塞いで修理完了!
もちろん、この修理でも走行は可能です。
漏れているエアを止めるということでは修理完了ですね。
しかし、外側からの確認だけではパンクで受けたタイヤのダメージは判断できません。
低空気圧で長期間走行したタイヤはラジアルタイヤというタイヤの構造上大変危険なため、タイヤをホイールから外してタイヤ内部を点検することを当社ではおススメしております。
タイヤの状態が修理可能であることを確認しましたので修理に入ります。
丁寧に異物を取り除きます
今回は釘ですので簡単に抜けますが道路にはいろんなものが落ちており、中にはプライヤーなどびっくりするものが刺さっていることもあります!(修理はNGです^_^;)
当社では、このような傘の形をしたパッチを使用
外側からの修理材注入や中からパッチを貼るだけでも空気は止まりますが、傷穴を加硫することで傷穴自体を補修します。<UNI-SEAL ULTRA UL3(TECH製)>
まずは、傷穴にドリルを入れます
穴を大きくするの?!と思われますが、傷んだスチールコードは錆びている可能性もあります。
そのスチールコードを除去することで加硫もきちんと出来るのです。
(歯医者さんでの虫歯治療と同じです^_^;)
ドリルの刃も傷穴の大きさに合わせて3mm・6mm・8mmと太さを選択します。
バフの前にタイヤのインナーライナーの油分などを取り除きます。
いよいよバフがけです
熟練の技術で貼りつけるパッチの大きさに合わせて最低限の面積を薄くバフを掛けていきます。
削りかすを残さないよう綺麗に掃除をしいよいよパッチを貼り付けます。
塗布しているのは加硫促進セメントです。
タイヤが走行する際の熱を利用して接着力を高めてくれます。
セメントが完全に乾いたら中からパッチを挿入
しっかりと密着させ中の空気を出すようにローラーをかけ完全に密閉させます。
ポイント!
この傘の形をしたパッチを使用しますが、傘の柄の部分にも加硫促進セメントを使用することで滑りを良くし軸の接着を良くします。
さらに、加硫促進剤を塗布することで傷穴と軸部分がきちんと接着します!
タイヤのインナーライナーを削っておりますので最後にきちんと保護をします
ホイールに再度セットし、修理穴からのエア漏れが無い事を最終チェック!
パンク修理の完了
最近では大口径、低扁平のタイヤが多くパンクしていることに気づかずに走行されているケースが数多く見られます。パンクとは、例えば釘などの異物を踏み空気が漏れ始めたその瞬間からパンクです。
チューブレスタイヤは中にチューブが無くバルブがしっかりとしていれば空気の漏れ口はありません。
踏んだ異物が空気の漏れ口を塞いでエア漏れを遅らせてくれるメリットもあるのですが、そのことがパンクした事に気づかない原因にもなっています。
その状態で高速走行などをすると。。。修理は出来なくなりますし最悪バースト事故となってしまいます。
タイヤは安い商品ではありませんし、ましてやそれが原因で重大事故につながってしまったら!
そんな事を未然に防ぐためにも運行前点検、最低でも給油の際には空気圧を点検して下さいね。
そして、パンクをしてしまったら是非ともタイヤ専業店にご入庫下さい。