サイド補強型ランフラットタイヤのデメリット
さて、先日はサイド補強型ランフラットタイヤ(以下ランフラットタイヤ)のメリットを紹介しましたが、本日はランフラットタイヤのデメリットをについてお話したいと思います。
まずサイドウォールを補強しする事による、乗り心地の悪化があります。
タイヤサイドウォールがたわむ事により、路面からの衝撃を吸収する役割があります。
当然サイドウォールを補強し、硬くする事により、衝撃を吸収する力がノーマルタイヤに比べて弱くなってしまい、路面からの衝撃がより強く伝わってしまうのです。
そしてもう一点は、重量の増加による運動性能の低下が上げられます。
205/55R16の場合ですが、
ノーマルタイヤの重量 約9kg
ランフラットタイヤの重量 約12kg
4本で12kgの重量増加になります。
ここで「スペアタイヤが無いから結果的に重量はほとんど変わらないんじゃないか」と思った方もいるでしょう。
しかし、この重量が増えている場所が問題なのです。
いわゆるタイヤはサスペンションより下の部分になり、【バネ下】と呼ばれる場所です。
一般的にバネ下重量を軽くすると、車体を軽くするよりも4~20倍の効果があると言われています。
(純粋な重量では無く、様々な要因も含めての大体の数値です)
ランフラットタイヤを装着する事により、少なく見積もっても、12kgX4=48kg車体重量を増加させてしまう事と同じ事が起きてしまうのです。
である為、ランフラットタイヤを一番積極的に採用しているBMWでも、トップスポーツグレードである【M3】や【M5】【M6】ではランフラットタイヤを採用していません。
また、BMWのチューナーであるアルピナの車両でもランフラットは採用していないのです。
以上の点を改善する為に、ランフラットタイヤからノーマルタイヤに変更される方もいらっしゃいます。
その際には、パンク修理キットなどを車載し、もしもの時の備えをしっかりしましょう。
福井
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