LoadIndex
205/55R16 91V
前回はホイール径の16インチまでの解説で、ページ数が尽きてしまいましたので、今回は残ってしまった“91V”の“91”の意味するところから・・・
ロードインデックス(Load Index:荷重指数);そのタイヤに、規定の条件下で、負荷できる質量を指数で表示しています。 長いので頭文字でLI(えるあい)と略したりします。
各メーカーのタイヤカタログの巻末にだいたい表になって載っています。空気圧・負荷能力対応表とか一覧表などと表題が掲げられています。つまり、空気圧が何Kpaの時に何kgの重さを支えられるか?といったことがわかるのです。
LI“91”の場合、最大240Kpa充填で、615kgに耐えます。1本あたりなので、4本で2,460kgの車重を支えられる。という単純な計算が成り立つことになります。
新車装着されている純正サイズは車両メーカーが車両総重量や軸重で計算して、タイヤサイズの設定や指定空気圧を規定しています。もちろん多少の余裕をもたせているはずですが、インチアップの際に純正サイズのLI値を下回らない様にとかメーカー指定の空気圧に調整を、というのはこの為なのです。この耐荷重を下回るということは、常に過積載状態であることになってしまいます。安全を損なうのです。
結局のところ、タイヤの耐荷重は空気の量で決まります。以前にも紹介しましたがタイヤは空気を詰めた容器なのです。残念ながら空気の“量”は直接確認しづらいので我々は空気圧で確認します。圧力、つまり密度ですから、容器の大きさで、“量”が変化します。
そう、タイヤの内容積こそLI値の本質なのです。おおよその内容積はタイヤサイズから計算できます(理数系の方なら・・・自分は文系でした・・・)。それは置いておいて、タイヤをインチアップしていくと(=扁平にしていくと)、LI値は下がっていってしまうことが多いのです。タイヤの内容積が小さくなってしまうからです。それで、純正サイズよりLI値が低いタイヤをセレクトした場合は空気圧を高めに設定しなければならないわけです。
そして今日では、内容積が小さくなっても高耐荷重なタイヤ、エキストラロード(XL)なる規格がヨーロッパから生まれてきたのです。そのお話は、またの機会に・・・
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