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コンパウンドのはなし
タイヤは、単純なゴムの塊ではありません。ゴムにいろいろな材料や薬品、オイル等を、配合を考えて混ぜ合わせたりしています。これをコンパウンドと言います。
高いタイヤ、お手頃価格なタイヤ、レースカー並にグリップするタイヤ、最近のトレンドでもある低燃費タイヤ、違いはこのコンパウンドにあります。
もちろん、タイヤの顔であるトレッドパターンもそれぞれ違いがあって、一般のお客様にはこちらでそのタイヤのブランドやグレードの違いを認識されている方々も多いかもしれませんが、その差の神髄はコンパウンドの違いにあるのです。
つまり、サマータイヤ(一般のタイヤ)とスタッドレスタイヤ(冬用タイヤ)はその見た目のトレッドパターンも確かに違いますが、決定的にコンパウンドが違います。材質の大部分を占めるゴムは低温環境では硬くなり、路面をしっかりグリップしづらくなります。そこでただのゴムではない、低温環境でもしなやかさを失わないコンパウンドを使用することでスタッドレスタイヤが成立しています。
そして、今、流行りの低燃費タイヤ(ECOタイヤ)もまた、このNEWコンパウンドを各社開発して世に問うているのです。転がり抵抗を下げるには、極端にいえば、硬い、路面とは関係なく常に丸い形状を維持する様な、コンパウンドを使用してしまえばよいのですが、それでは、路面を全然グリップせず、怖くてスピードを出せないタイヤになってしまいます。
ここで各メーカーさんの腕の(技術の)見せ処になるわけで、いかに転がり抵抗を下げつつ、グリップを上げていくのか?この二律背反の宿命的な命題を競っているのです。
まつした
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