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F1ピレリタイヤ問題
今年のF1サーカスも10戦を終わり5人の優勝者が生まれました。
でも今年のF1で一番話題を集めているのはピレリの供給するタイヤではないでしょうか?
F1を統括するFIAはレースがおもしろい展開になる事を望んでおり、ピレリに対して【長持ちしにくいタイヤ】を作るように指示を出しました。
単純な話ですが【パワフルなエンジンを積み路面を強くグリップして走行】すれば早く走らせることが出来るわけです。
路面を強くグリップさせるためにF1マシンにはウイングが付いています。
このウイングが空気とぶつかりマシンを地面に押し付ける力に変えている訳です。(ダウンフォースト言います)
その力が強ければ強いほどコーナーでのスピードが上がりますが、タイヤへの負担が大きくなってしまう訳です。
そのため長持ちしないタイヤであればダウンフォースの強いマシンはピット回数が増え、タイヤに優しいマシンはピット回数が減り、上位との差が縮まるだろうという事がFIAの目論見だったのです。
それに合わせたタイヤを作ったピレリだったのですが、イギリスグランプリで多数の車のタイヤがバーストするという事態になってしまいました。
ネット上では【ピレリは技術力が無い!】なんて散々言われていましたが、実はピレリが想定していなかったことを各チームがやってしまっていたことが原因で起きた事故だったのです。
こちらの写真をご覧ください
よーく見てみるとタイヤに矢印とRとペイントされています。
ピレリは右用と左用でタイヤを別々に作っていたのです。
しかし1分1秒を争うレースの世界。
タイヤテストの際にこの右左を逆につけた方がタイムが速い事が分かり、各チームが左右逆に装着してレースに臨んでいたのです。
取り扱い方法を間違えた結果、バーストが多発してしまうという結果になってしまったわけです。
どんなものであっても使い方を間違えれば重大な事故につながる恐れがある。
そういった事を改めて考えさせられました。
千葉
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