天気予報で初雪の噂が聞こえ始めた頃、JAPON(じゃぽん)のタイヤ屋さんは大忙しの繁忙期を迎えるものです。
今年もスタッドレスタイヤへの履替シーズン到来です。
それはもう、予報で「雪」なんて出た日には電話が鳴り止みません。在庫の問い合わせから、予約済みのお客様の作業依頼、事務所も現場も戦場と化します。当然、メーカーの電話も繋がりにくくなりますし、せっかく連絡して頂いたのに品物が欠品で間に合わないなんてことも。ぜひ、早めの準備をお勧めします。
とは言っても、TOKYO(とうきょう)近郊しか乗らないし・・・ええ、そうですよね、年に一度積もるか積もらないかレベルの降雪地域の方は迷われますよね。
でもね、(やっと本題です) 雪だけじゃないのですよ。怖いのは!
タイヤのトレッド面(接地面)は、弾性ゴムを主成分として、カーボンブラック、シリカ等、他に化学薬品やらOILやらで、できています。基本は一緒ですが、何を混ぜるかは各メーカーさんの腕の見せ所。これをコンパウンド(混合物)と呼びます。
荷重に耐える強靭さと衝撃を吸収するしなやかさを兼ね備え、その柔軟さがグリップを生む根源であり、温度が、重要なのです。熱い方がよろしい。(運動性能に限って言えばですが)。
ですから、モータースポーツ等で、スタート前にタイヤを温めていたりするのです。競技の世界ですから、極端なのですが、一般のタイヤも理屈は同じです。
寒いとコンパウンドの柔軟さが消え、ゴムがプラスチックの様に硬化してグリップを失います。一般家庭の駐車場はPITじゃありませんから、タイヤウォーマーなんてありませんよね。もちろん極論のお話なので、サマータイヤが凍って本当に、グリップ0になってしまうのは氷点下何十度の世界ですが、確実に寒い方がグリップは落ちてしまいます。
JAPONではこの事を声高に訴えるメーカーは無いのですが、わが心の故郷ヨーロッパでは毎冬、雪の降る降らないに拘わらず、気温でウィンタータイヤへの履替をキャンペーンしているそうです。その目安になる気温が、摂氏7℃
母国ドイツ(キングカズ風に)では街のあちこちに「7℃を下回ったら冬タイヤに履替よう」と言った看板があるのだそうです。
7℃を下回ったら夏タイヤのコンパウンドは良い仕事が出来ないのです。スタッドレスタイヤを含むウィンタータイヤのコンパウンドは低温でも柔軟さを失わない配合がなされています。7℃以下が丁度イイ。 先日、僕の愛車の外気温計が今期初めて7℃を表示しました。あなたもそろそろ冬タイヤへの履替いかがですか? あ!言い忘れましたが自分はアジアの外には一度たりとも出たことの無い純血ジャポネーゼ! 某メーカーの技術者に聞いたお話を紹介させて頂きました。
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